2018年冬東北旅行記

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1月26日(金)~29日(月)の4日間、大人の休日俱楽部を利用した東北旅行を妻と同行。
まず訪れたのが、山形あつみ温泉日本海に面した海沿いの温泉は、10年近く前に訪れて以来2回目。
真冬の日本海沿岸、そして荒天にぶつかり、まさに暴風雪の天気。新潟まで上越新幹線に乗り、駅前で昼食。新潟到着直前にネットで探したラーメン屋に飛び込み、あっさりラーメンを食す。量も少なめのあっさりさに満足する。在来線特急いなほ号であつみ温泉に10分遅れで到着。これだけの雪の中で10分遅れはやはり雪国の交通機関は雪に強い。
14:10にあつみ温泉駅に到着し、宿泊先の萬国屋の送迎バスで14:30には旅館到着。残念ながら風と雪の中で、外出は不可。早速温泉三昧の時間を過ごす。萬国屋さんはあつみ温泉最大の温泉旅館ですが、やはり私としては大旅館よりは小旅館の方がよかったかも?
翌日は、昨年ふるさと納税の返礼でもらった雫石の鶯宿温泉「赤い風車」を目指す。あつみ温泉からいなほ号に乗り秋田着。秋田から秋田新幹線で盛岡へ。盛岡でUターンで雫石到着。宿の送迎車が駅に来ないことから電話すると、どうやら失念していたようす。すぐに行きますと答えましたが、これではあまり期待できない旅館かも?と思いましたが、実際にはお風呂も部屋も食事も満足のいくものでした。特にこの旅館の売りはラドン岩盤浴。気持ちよくて1時間以上過ごしました。そして夕食が予想以上に美味しいものでした。
三泊目は釜石の宝来館を目指す。雫石から盛岡経由で釜石線直通快速電車で釜石へ。釜石到着後震災を受けた市街を散策。港方面に向かいましたが、目立ったのは、津波で流されなかったビルには、津波の到達位置がたくさん標記されていました。もう一つは新しい共同住宅も目立ちました。街を歩いている限り、さすがに震災当時の面影はないものの、まだこれから感が伺えました。
釜石駅に戻って旅館の送迎車に乗って宝来館へ。大変にきれいな旅館で、とても津波にあったとは思えない内外装。聞けば3度のリニューアルを行ってここまできれいにしたとのこと。三陸海岸には温泉はありませんが、海沿いのこの旅館のお風呂は、温泉以上のすばらしさ。これだけの設備投資意欲には感服しました。
料理旅館としての売り通り、食事がまた絶品。三陸であがる魚介類を中心に、質量とも大満足。
早朝は雲一つない好天で、日の出鑑賞にはもってこいの状況。早速お風呂に行ってスマホのカメラを構える。日の出の位置が残念ながら海ではなく半島の山でしたが、そこから顔を出した太陽の素晴らしい光には感動。
最後のハイライトは、女将さんの震災体験談。これは毎朝お客さんにやっているとのこと。プロジェクターで宝来館に津波が押し寄せる場面が映され、そこに女将さんの姿が。女将さんは一度は裏山に逃げたものの、まだ残っている人がいることを気遣い、下に降りたため津波に流されたものの、かろうじて助かったという体験をしたとのこと。そして4階建ての2階まで水をかぶった旅館の3,4階を避難場所として提供し、苦楽を共にした人が100人以上だったとのこと。大変な震災体験を淡々と話していただいて、妻は感動して女将さんに抱きついていました。
また、復興の考え方も地域ごとにずいぶん違うこと、それぞれの思惑があるものの、やはり地域の同意が最も大切であることを強調されていました。来年は釜石にラグビーワールドカップがやってきますが、ぜひとも成功させたいという意欲がありました。
帰路は南リアス線大船渡線BTR(バス)、気仙沼線で一ノ関へ。途中5年前にボランティアに来た陸前高田の風景も見ましたが、まだまだ復興途中。まだ何年かかるのか、長い道のりと感じました。
今日はこの辺で。