映画「マリー・クロヤー 愛と芸術に生きて」、「ローマ法王になる日まで」

デンマーク映画「マリー・クロヤー 愛と芸術に生きて」を東京フィルムセンターで鑑賞。EUフィルムフェスティバルを開催中のフィルムセンターでの初めての鑑賞。
北欧映画は、その気候風土からか、寒々しい風景が映し出されることが多いが、この作品も舞台が1880年代ということもあり、荒涼とした雰囲気が全編に映し出されます。
高名な画家の夫と、才能はないものの美貌の妻マリー・クロヤー。妻は夫につくすが、夫は精神を病み、次第に耐え切れずに不倫を犯すことに。それが結局一人娘をも失うことになるのですが、一人の女としての性を描く映画というべきなのか。興行的に日本では当たらないことは間違いなく、未公開作品となったのでしょう。ただ、こういった映画を520円という低料金で観られるのは、映画ファンとしてはうれしいものです。
午後は新宿のシネマカリテにて「ローマ法王になる日まで」を鑑賞。現在の法王フランシスコことホルヘ・マリオ・ベルゴリオローマ法王になるまでの苦難の生涯を描いた伝記映画。
彼はアルゼンチンに生まれ、あくまで弱者救済を信念として庶民に寄り添ってきた姿が描き出されます。アルゼンチンは長らく軍事独裁政権が続き、ベルゴリオにとっても苦難が続きますが、こうした生涯が彼を法王に導いたのでしょう。映画自体はそれほどインパクトはないですが、フランシスコ法王の実像を知るいい機会になりました。
今日はこの辺で。