柚月裕子「ウツボカズラの甘い息」

柚月裕子ウツボカズラの甘い息」読了。「検事の本懐」などの法廷ものを得意とする女流作家で、山形在住。今回山形、米沢への温泉旅行のおともにこの作品を持参して読み終えました。
450ページも長編ですが、これだけ長くする必要があるのか?柚月作品としては、いまいちか。
冒頭、女性が心療内科の治療を受けている場面から始まり、これが犯罪に結びついていくのが次第に分かるのですが、周辺人物の描き方が足りないせいか、最後の真犯人の必然性がいまいち無理があるように感じられました。
柚月裕子が、これから神奈川県警の秦と菜月を何らかのシリーズものにしていくのか?今後を期待しましょう。
今日はこの辺で。