2022年1月,冬の旅行記

大人の休日倶楽部を利用した冬の東北他への旅行を1月21日(金)~24日(月)にかけて、妻と行っていました。

初日は盛岡経由で宮古の田老地区へ。新幹線にて盛岡、JR山田線で宮古三陸鉄道で新田老の経路。オミクロン株の感染拡大で、全国的に再びコロナ規制が始まり、新幹線、山田線、三陸鉄道とも乗客は少なめ。新青森行きの新幹線は、東京八社寺もガラガラ、盛岡に到着するころは、指定席車両には数えるほどの乗客の少なさ。乗り継いだ山田線も、盛岡の乗客がそのまま宮古に行くようで、途中の停車駅での受講客はほとんどなし。三陸鉄道のみ、一両編成の車両に座席半分弱ほどの乗客。鉄道会社にとっては、苦しい経営が続きます。アフターコロナ時代なって乗客が戻るか否かは、鉄道会社の生死がかかっている大きな課題でしょう。

今回の旅では、駅での乗り換え時間がほとんどないグッドタイミングで、新田老駅には13:40頃に到着。初日の宿泊先は「渚亭たろう庵」というお宿でしたが、駅からの送迎が地元のタクシー。これも地元観光産業の雇用維持の一策かも。時間が早く、駅から宿までは歩いてもすぐなので、途中の道の駅で降ろしてもらい、海岸沿いを歩くことに。田老地区も震災時は津波で大きな被害を受け、海岸線には巨大な防潮堤が完成済み。したがって、防潮堤の外側からは海の様子はうかがえない景観となっていました。震災時に大きな被害を受けた「田老観光ホテル」は、6階建ての4階まで津波が押し寄せ、現在は震災遺構として保存されています。この前を通り、更に防潮堤の海側に出ると、田老の漁港が現れました。もし津波が来たら、漁港は諦めるしかないという選択でしょう。漁港から海岸沿いを行くと、田老海岸最大の観光資源である三王岩の素晴らしい景観が現れました。宮古浄土ヶ浜にも劣らない景観で、海岸沿いを歩いた甲斐がありました。ここから階段を上ったところにあるのが「渚亭たろう庵」。遺構となっている「たろう観光ホテル」のオーナーが新たに建てた小規模ながらハイクラスのサービスを自慢する旅館です。

旅館に到着すると、従業員の方の温かい歓迎を受け、旅館のポリシーを感じました。こちらの宿は、全ての部屋にお風呂があり、更に別棟4階には貸切風呂があります。早速貸切風呂に入ったのですが、やはり温泉ではないことから、なかなか体が温まらない感じ。この旅館の唯一の弱点はやはりお風呂にあるかも知れません。部屋からは美しい海岸が一望され、食事も申し分なく、部屋の清潔度も満点ですが、お風呂だけは残念です。

夕食は先付からデザートに至るまで、和洋折衷の豪華な料理に感動、朝食も夕食に劣らず豪華なもので、ハイクラスに恥じない内容でした。

翌日も送迎タクシーで駅まで送ってもらい、新田老駅から三陸鉄道を北に向かって、久慈乗換、八戸線八戸駅、更に新幹線に乗り換えて郡山乗換、磐梯熱海温泉「をりふしの宿昭月」へ。この日はただひたすら電車での移動、磐梯熱海に到着しても、結構積雪があり、外を散策することもできず、温泉三昧。温泉の泉質がトロトロで、よく温まりました。この辺は初日とは大違い。この日は土曜日とあってお部屋はほとんど埋まっている様子でした。地方では都道府県割が実施されており、同じ福島県からの旅行客で活況を呈しているとのこと。昭月さんも磐梯熱海温泉では評判がいい旅館で、お風呂に加え食事も満足いくもの。残念だったのは、部屋の真ん前にあった買い切り風呂が滞在中ほとんど使用中で、入浴する機会がなかったこと。今まで貸切風呂があると、ほとんど開いていたのですが、これだけ使用率が高いとは!!!お部屋が満杯だった証拠かもしれません。ただし、部屋食だったため、他のお客さんを見かけることがほとんどなく、静かに過ごせました。

3日目は南に下って伊豆半島片瀬白田温泉へ。海→陸→海という順序で、今回は海辺の旅館を重視。片瀬白田駅の真ん前に構える割烹旅館「大観荘」に宿泊。東京駅まで戻り、踊子号で伊豆熱川下車。片瀬白田駅は特急が停車せず、熱川の次の駅なので、約2㎞を歩くことに。駅から海岸に出るまでの温泉街はずいぶん廃れた感じ。駅からも近い巨大な「おおるりホテル」の玄関まで行くと、昨年廃業したとの張り紙。そのほかにも廃屋が並び、熱川温泉の衰退が気になります。昨年廃業ということは、コロナの影響が大きかったのか?それにしても今の世の中、大きいことは決して良くないのが実態。おおるりホテルの巨大な建物のこれからの行方はいかに?固定資産税は建物がある限りついて回るもので、廃業したからと言って逃れられないのが現実。解体するのにも巨額の資金が必要になり、従業員の雇用喪失と共に、オーナーや町は大きな損害を背負うことになります。

さて、海岸通りは遊歩道のようなものがあり、2kmほど歩いて、ちょうど15時過ぎに旅館に到着。こじんまりした宿ながら、料理自慢のお宿で期待は高鳴ります。チェックインしてすぐに温泉風呂を賞味。期待していなかったのですが、温泉も露天風呂が付いた立派なもので、朝夕4回入りました。温泉なのでやはり体が温まります。源泉は90度以上とのことで、当然加水しているのですが、湯温も体にぴったしでした。

さあ、お待ちかね夕食の時間。先付には無病息災という文字の竹筒のような仕掛けに張られ、これまた豪華な品々が並びます。基本的には魚中心ですが、肉料理もあり、料理旅館の面目躍如といったところ。朝食もまた素晴らしく、下手な旅館の夕食以上で、一杯飲みたくなる気分。そこをぐっと我慢して3倍飯と相成りました。翌日は下田まで足を延ばし散策。帰宅の途に就きました。

なお、私はまだ時間が早かったので東京駅で妻と別れ、新幹線で長岡へ。長岡駅構内に魚料理屋があり、そこの晩酌セットで食事。このセットはコスパが最高で、つい時間があれば行きたくなります。期待通りに晩酌と寿司の食事を食べて今度こそ帰宅の途に就きました。

今日はこの辺で。