映画「パピチャ 未来へのランウェイ」「ニューヨーク 親切なロシア料理店」

43日(土)、ギンレイホールにて映画二題鑑賞。

日本のジェンダーフリー度が150か国中120位という記事が出て、男女差別状況が依然改善されていないことが話題になっています。特に政治、経済分野でのギャップが大きく順位を下げているようですが、五輪関係者の差別発言が証明する如く、意識の低い状況は改善されません。「パピチャ 未来へのランウェイ」は、1990年代のアルジェリアを舞台にした、ジェンダーギャップに苦しむ若い女性たちを主人公にした映画。イランのイスラム革命以降、イスラム原理主義が横行し、女性の自由が制限される国が増えるなか、アルジェリアもその例の漏れず、自由を求める若い女性たちに対して男はもとより年配女性からも大きな圧力がかかる。ヒジャブを着用しない女性には徹底的に弾圧的行為がまかり通っている社会。そんな中、女性服のデザイナーを夢見る女性が立ち上がって、学校内でファッションショーを開こうとする主人公を中心に、女性たちの抵抗の姿を映し出します。しかし、その実施までには数々の障害が発生し、そして実際のショーが開催されている最中には、悲惨な現実が待っている。日本の現在の状況も、銃器は出てきませんが、DVや差別発言など、ジェンダーギャップの状況は未だ道遠しです。

アメリカ映画「ニューヨーク 親切なロシア料理店」は、老舗ロシア料理店を舞台に、そこに集う心優しき人たちの人間群像を描くドラマ。過去に過ちを犯して出獄したばかりの店のマネージャーは、夫の暴力から逃げてきた子ずれの女性を匿う。そこにはDV被害者の受入れの実態なども描かれますが、ニューヨークでも避難場所は大部屋もいいところの、日本でいえば体育館のような災害の一時避難所の様相。また、逆にDV常習者たちの更生のためのボランティアをする女性の姿など、アメリカ社会の暗部を映し出すとともに、そうした人たちを受け入れる人たちのやさしさを描いています。途中睡魔が遅い、かなりの部分で寝込んでしまった関係で、全体像が理解できないため。中途半端なレビューとなりました。

今日はこの辺で。