映画「海の上のピアニスト」

 

ニュー・シネマ・パラダイス」の監督として有名なジュゼッペ・トルナトーレ1998年に作ったイタリア映画「海の上のピアニスト」を下高井戸シネマ23日鑑賞。

1900年に大西洋航路の豪華客船内で生まれ、船内に捨て置かれたことから、1900(ナインティーン・ハンドレット)と名付けられた赤ん坊。その赤ん坊が船内で育ち、天才的なピアニストとしての才能を見せるものの、一度もその船から下船することなく、その船の破壊と同時に生涯を閉じるという、はかない物語。「ニュー・シネマ・パラダイス」が、あまりにも名作で有名なことから、どうしても比べてしまうのが常。

決して実話ではなく、ジュゼッペ・トルナトーレが脚本も書いた寓話的作品。一緒に船内のバンドで働いた同僚のトランぺッターの思い出話として語られるが、もう一つ盛り上がりに欠ける作品と感じました。彼が下船しなかった理由が、船という狭い社会しか知らないため、陸に違和感を感じることは、今の引きこもり的世界観を表現しているとも感じました。

今日はこの辺で。