映画「ジョジョ・ラビット」「1917命をかけた伝令」

17日(土)はギンレイホールにて映画鑑賞。雨模様の中、上映開始30分近く前に入館したのですが、かなり混んでいました。まだ座席は30%着席禁止状態ですが、2作品とも人気で待ちかねていた方が多いからなのかも知れません。ちなみに先週の2作品時はこんなに出足が早くはなかったのですが。

主人公は10歳の少年で、時は第二次大戦下のドイツ。空想上でヒトラーを友人に持つ少年が、ヒトラーユーゲントに入団し、一人前の兵士を目指すが、戦況は既に敗戦濃厚期で、ユダヤの少女をかくまうことになり、次第に戦争への考えが変わっていく姿を描く。本作の監督が空想上のヒトラーに扮し、少年を盛んに洗脳しようとする姿が、次第に少年を目覚めさせ、その空想ヒトラーを蹴飛ばして、悪夢を吹き払うのがラスト。ドイツの場合は、最初からヒトラーを吹き払っておけば、あれほどの犠牲が出ずに済んだはずですが、歴史に学んでもらいたいものです。

1917命をかけた伝令」の舞台は第一次大戦時のヨーロッパ戦線、1917は開戦3年目の1917年のこと。英仏軍が次第に優勢になりつつある時期だが、前線では激しい陸上戦が展開していた時期。ある作戦を辞めさせるために伝令として指名された2人の兵士(途中で1人戦士)が作戦部隊に到着するまでの1日間を追ったドラマ。すさまじい戦闘場面や塹壕の場面が出てきますが、どうやって撮影したのか。かなり大掛かりな舞台設定。しかし、通常の単純な戦争映画ではなく、危険さ任務を受けた2人の兵士を徹底的にカメラが追うという設定が緊張感を盛り上げます。すでに戦闘機も登場はしていましたが、第一次大戦はまだ陸上戦が主体で、戦争の悲惨さを思う存分に描写し、鑑賞する者に強いインパクトを与えます。この映画の狙いは、伝令として指名された2人の兵士を描くことで、戦争とはこれほどむごいことだということを、間接的に訴えているような気がしました。

今日はこの辺で。