映画「イップ・マン 完結」

新宿武蔵野館にて香港映画「イップ・マン 完結」を12日の日曜日に鑑賞。おなじみドニー・イェン主演の痛快カンフーアクションであるが、ドニー・イェンには「痛快」という言葉が似合わない、常に冷静沈着に敵に向かう姿は、ほれぼれする美しさがあります。

今回の舞台はサンフランシスコ。イップ・マンは、自身が癌と通告され、喧嘩ばかりする息子の将来を考え、サンフランシスコに赴き、息子の学校を探すところから、中国移民を馬鹿にする白人のアメリカ人との戦いが始まる。今アメリカでは、BLM(ブラック・ライブス・マター)運動が全米各地で起こっているが、1960年代のアメリカは人種差別の真っただ中。中国人移民も白人に迫害されていた時代です。すでにアメリカにわたっていた弟子のブルース・リーとの再会も果たし、学校を探す中で、中国人が差別されていることを知る。そして、アメリカ軍の屈強な男との戦いが始まる。

勧善懲悪的なストーリーと見事なカンフーが、観客を魅了してやまない。考えさせる映画ではなく、あくまでも娯楽作品としての価値は評価でき、今後このシリーズ新作がなくなってしまうことは非常に残念ですが、また別の映画で帰ってきてほしいドニー・イェンでした。

今日はこの辺で。