映画「国家が破産するとき」

11月9日(土)、シネマート新宿にて韓国映画「国家が破産するとき」観賞。

1997年の韓国通貨危機をもとに、かなりのフィクションを盛り込んだ興味ある作品。

民主化してまだ10年もたっていない当時の韓国ですが、表面上は経済成長著しく、OECD加盟を果たしたころ。ただし内実は不況が押し寄せていて、ウォン安傾向が顕著となっており、外貨準備高も急激に減っている状況下、国内経済の与信状況が芳しくなく、大ナタを振るわなければならない状況に陥る。韓国銀行に対策チームができ、そこの女性チーム長と財務次官がIMFからの資金援助で対立。映画では女性チーム長が必死に国内中小企業を守ろうとする善、時間がIMF介入により国内経済を大企業中心に再編するという、どちらかというと悪役を演じ、当然韓国らしくその時間は大企業とつながり、情報を流す場面も出てくる。

さて、この善悪の立ち位置は果たして正しいのか?現実にはIMF介入により韓国経済は数年で立ち上がり、結果的には悪の方の選択が正しかったのではないか?というのが歴史の真実ではなかったか。

なお、リーマンショック時にも韓国のウォンが売られ通貨危機が訪れるが、その後は日本よりも順調に成長に乗っていくのも事実。(ただし今の状況は結構苦しいようですが)

この映画は、経済通ではなくともエンタメとして是非お勧めしたいと思います。

今日はこの辺で。