北陸旅行紀

9月19日(木)から福井県に仕事で行く機会があり、3連休が控えていることから、仕事が終わった20日午後から北陸三県旅行となりました。

20日敦賀観光。港や気比神社と港の散策。敦賀まで新幹線が伸びりことから、駅周辺や沿線は新幹線工事の真っ盛り。周辺に原発も密集していることから、結構建設関係労働者が集結しているようで、建設作業員がひっ迫している様子。そんなことからホテルは繁盛のようですが、敦賀の商店街は半分以上がシャッター外で、やはり寂しさはぬぐえません。新幹線開業効果で町が元気になればよいのですが。

その日は電車で加賀温泉駅まで行き、まずは山代温泉の日帰り湯。山代温泉は駅からバスで20分ほどの至近距離にあり、2つの公衆浴場、総湯と古総湯が温泉街中央に並んでいます。時間がないので古総湯でひとっぷろ。どこに違いがあるかといえば、古い温泉にはカランがなかったとのことで、その雰囲気を味わいに。三連休を控えた前日ですが、人通りは少なく、古総湯は私ひとり占め。心地良い湯加減でした。

駅に戻り、宿の送迎車で片山津温泉の宿へ。片山津温泉は駅を挟んで山代温泉とは反対側にある、柴山潟と呼ばれる沼のほとりにあります。海に近いことから、海鮮物の料理が自慢の宿を選び、懐石料理を堪能。お安い値段の宿ながら、おいしい食事と温泉を満喫しました。

翌日は3連休の初日の土曜日。朝送迎車で加賀温泉駅経由、北陸本線で金沢へ。列車は大阪からくるサンダーバード号という特急でしたが、かなり席は混んでいました。金沢に行く人が多いことをうかがわせていました。加賀温泉から特急で二つ目が金沢。神沢駅に降りた瞬間、その人の多さに驚嘆。新幹線効果はまだ続いているのか、観光客がたくさん来ている感じ。金沢は8年ぶりぐらいで、まだ新幹線が通っていませんでしたが、そのころとは雲泥の差。駅舎も近代的になり、北陸の一人勝ちを思わせます。人はやっぱり、人の多いところに集まるのでしょうか。

金沢では日ごろの運動不足を補おうと、徒歩での観光。定番の近江市場と香林坊界隈、最後は武家屋敷街を散策し、うまい昼食を食べて金沢観光終了。次の宿泊地である滑川向けて出発。

ところで、北陸新幹線はかがやき号とはくたか号とばかり思っていましたが、金沢~富山間を走る「つるぎ号」があることを初めて知りました。間に新高岡駅があるだけのシャトル形式の列車。新幹線開業前はサンダーバード号など大坂、名古屋方面からの列車が富山まで走っていたようですが、それが廃止になったため、走るようになったとのこと。編成も12両あり、毎日18往復して結構贅沢に運航しています。その次ぐぎ号に乗車して富山に向かい、同じく北陸本線第3セクター化した「あいの風富山鉄道」に乗り換えて目的地の滑川へ。福井、石川と宿泊したので富山にも宿泊しなければ、かつうまい魚料理も食いたい、そしてかつて大正時代の米騒動の中心地であった魚津、滑川を訪ねてみたい、という願望で探した旅館が滑川の「海老よし」という料理旅館。

滑川の町は金沢名護と比べると、失礼ながら「寂れた」という表現が適当かも。地方都市はどこもそうですが、焦点のシャッターは降ろされ、人通りがなく、特に子供の姿が見えません。米騒動の中心となった町の活気は見当たりませんでした。地方創生が叫ばれて久しいですが、何とかならないものか。

旅館は披露宴等宴会中心に営んでいるという感じで、結構大きな3階建ての建物。料理旅館とあって、最初は料理のひな数が少ないかなあと思ったのですが、食べ始めると質・量とも最高。朝食とともに素晴らしくおいしくいただきました。

翌日は富山の世界遺産五箇山のかやぶき集落へ。滑川から高岡に出て、高岡で城端線というローカル線で終点城端へ。城端駅から世界遺産バスに乗って五箇山の相倉集落へ。前に下呂温泉に行ったときにかやぶきの家を観たことがありますが、本格的なものは初めて。白川郷と合わせて世界遺産になりましたが、これを代々受け継いでいくことは非常に大変ではないかと思った次第。

帰りも同じルートで富山に出て、かがやきに乗車して帰路につきました。

今日はこの辺で。